【オーダーメイド】の種類
久し振りにブログ更新のダイスケです、こんばんは。なるべく頻繁に更新できるようがんばります。
今回は、『オーダーメードの種類』について書いてみたいと思ます。
オーダーメードと一口にいっても内容はさまざまで、巷には「○○オーダー」や「△△オーダー」などといった種類が沢山あり、いささか混乱してしまいます。
また、同じ「オーダー」なのに価格も3万円代から40万円以上とかなり価格にひらきがあります。なぜ同じ『オーダーメードスーツ』なのにここまで値段にひらきがあるのか?
『スーツ』について大別すると、『オーダーメード』、『イージーオーダー』、『パターンオーダー』、『既製品』に分類できます。今回は既製品の話しは省略させてもらいます。
■まずは『オーダーメード』・・・注文主の体型にフィットした使い捨てでないスーツ(ビジネス向き)
体型が変化しても着られるように仕立てられ、10年以上型崩れなく着ることのできるステキなスーツ。
オーダーのスーツはオヤジ臭いと敬遠される若い方が極稀にいますが、それは10年以上着ることのできる事を前提として、あまりにも流行を追いすぎたスーツで流行を過ぎて着られなくなる事を考えた故です。
どこのテーラーもファッション性だけを重視したスーツを依頼されれば仕立てることができますが、一生懸命仕立てた服が流行が過ぎたからとすぐに着られなくなることが一番寂しいです。
値段は18万円以上と高価ですが、10年以上着る前提とすればコストパフォーマンスは一番安いです。
採寸→型紙作成→裁断→仮縫い→補正→必要があれば(仮縫い→補正)…→本縫い→仕上げ→納品
の工程を店舗が責任をもって仕立てる最高級のスーツ。
デザイン、生地、ボタン、裏地、ステッチ…etcのディテールを自分の好みに合わせすべてにおいて指定ができます。
別名『ビスポーク』や『カスタムオーダー』と呼ばれていますが、近年は色々と出てきたオーダーと区別して『フルオーダー』などとも呼ばれています。
■続いて『イージーオーダー』・・・安く、早く、客層拡大を目標に昭和24年に花菱が先駆けて取り入れたシステム(ビジネス向き)
フルオーダーを簡素化したもので、工場生産します。
イージーオーダー専門の工場もありますが、既製服の工場で縫われることが多いようです。
あらかじめ工場で用意された型紙から、一番近いサイズ、体型のものを選び出し、採寸時に得た情報を元に型紙に修正を加えます。
値段は3万~10万円位と価格にひらきがあり、工場の依頼国や縫製技術などにより変わります。
専門の工場で縫製したスーツであれば、5年位は着用できると思います。
パターンオーダーに比べどちらかといえばオーダーメードに近いシステムです。
採寸→工場(型紙作成→裁断→本縫い→仕上げ)→納品
採寸後は工場へ依頼するため仮縫いが出来ない為、採寸がとても重要となります。
生地、ボタン、裏地…etcある程度のディテールを指定できます。
別名はその店ごとに呼び名があるので、『オーダーメード』と表示してあり、上記のような価格帯であれば『イージーオーダー』と考えてよいと思います。
■最後に『パターンオーダー』・・・ファッション性を前面に押し出したシステム(カジュアル向き)
パターンオーダーは一番新しく出来たオーダーの形態で、元はデザイナーズブランドの服地の販売促進用として考え出されたものです。
ファッション性が高く、流行に合わせて工場のパターンが毎年変わります。
既製服のスーツを購入した際、ズボンの裾上げはしますが、バランスや手間といった面から、袖丈や着丈のサイズの変更は難しく、その点を補ってくれます。
例えば、Y5体の既製服を着て、袖丈が長い場合は袖丈だけY4体の型紙にするといったニュアンスです。
したがって、イージーオーダーに比べ既製品に近いシステムです。
価格もイージオーダーと同等で3万~8万円ぐらいと手ごろなので、お洒落を楽しみ、流行が過ぎれば捨てるといった割り切った考え方で着るのには最適です。
採寸(ゲージ服)→工場(ベースとなる型紙をパーツごとに拡大縮小→本縫い→仕上げ)→納品
採寸にはゲージ服(A体やY体といったサイズの服)を試着し、自分の体型に一番近い服を基準としてサイズの増減を測ります。
既製服のサイズだけを増減しているので、普通体の人以外は注意が必要です。
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オーダースーツの業界では、特に業界で決まった定義があるわけではなく、各業者がそれぞれの定義でいろいろな言い方をしているのが現状です。
その為、イージーオーダーであるにも関わらずフルオーダーであるかのように、パターンオーダーであるのにイージーオーダーのように、またその逆もあります。
近年は顕著に、購入者自身が製品の品質はもちろんのこと、お店を見極める選定眼が必要になってきていると思います。
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追伸 もう少しわかりやすくHPにまとめたので、よかったらご覧下さい
http://www.tailor-shinya.com/fullorder
浜松市のオーダースーツ【テーラー新屋】は、どのオーダーにしても、それぞれの特徴をよく理解納得して購入される意図によって選択することが重要だと考えています。
テーマ:男性ファッション全般 - ジャンル:ファッション・ブランド
2007.05.23 | Comments(0) | Trackback(1) | スーツ・シャツ
