男のたしなみ服装術【テーラー新屋】 【ブリティッシュスタイル】のイングリッシュ・ドレープ

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【ブリティッシュスタイル】のイングリッシュ・ドレープ

春夏物新柄展示会の準備におわれているダイスケです、こんばんは。


先日はトラッドの特徴の1つであるマドラス・チェックについて書いたので、今回はブリティッシュスタイルについて書いてみたいと思います。


ドレープ・スーツという言葉を聞いたことがあるでしょうか?別名『イングリッシュ・ドレープ』や『ブリティッシュ・ドレープ』とも呼ばれています。

このイングリッシュ・ドレープ・スーツは1930年代以来、英国スタイルの規範となるスタイルで、私個人的な意見ですが、20世紀の紳士服の歴史の中でもっとも重要かつ美しいスタイルの一つだと考えています。


そもそも、ドレープとはどうゆう意味でしょうか?

ニューカレッジ英英辞典によると、このドレープ(Drape)の語源は中世フランス語の「羅紗」を意味する「ドラ(drao)」から来たもので、そのドラが「ドラペ(draper)」という動詞となり、1847年に初めてDrapeという英語となって登場したそうです。

服飾用語においてのDrapeを日本語で訳すとしたら衣服の胸部や背中その他にできる優美な布地の襞(ひだ)ないしゆとりのことを意味します。


このドレープ・スーツの歴史について少し紐解いてみると、1922年頃、ロンドンのサビルロウに店を出していたフレディック・ショルテというオランダ人の仕立て屋の創案によるものだそうです。

このショルテという人物は今世紀の初めにオランダからイギリスに移り住み、その後サビルロウにあった有名なテーラー『ジョーンズ・アンド・ペッグ』で腕のよい裁断師として評判を集めていました。

"サビルロウにあった"と過去形で書いたのも『ジョーンズ・アンド・ペッグ』は、今日、サビルロウにはありません。しかしながら、その当時は将校の御用達で軍服を作らせたら他に並ぶものがないと評されるほどのテーラーでした。

ジョーンズ・アンド・ペッグ』で修行したショルテはその後独立し、サビルロウに店舗を構え、マスタークラフトマン(仕立て職人の名人)として揺るぎない地位を確立していきました。

かの伊達者として有名なウィンザー公爵も1919年から1959年までの40年間ショルテの店で服を誂えていたそうです。


話がわき道にそれてしまったので、『ドレープ・スーツ』に話を戻すと、ショルテは『ジョーンズ・アンド・ペッグ』で修行時代、将校の制服を仕立てていたある時、コートをベルトで締めて腰で絞った時にできる胸のドレープが男らしさを表現することに気がつきました。
(今でもトレンチコートなどは腰でベルトを締めますが、やはりどことなく男らしさを感じさせる気がします)


そこでショルテはそのドレープをスーツに応用すべく研究を重ね、長年の末、完成させたのがドレープ・スーツの始まりだそうです。

彼が編み出したスーツというのは肩幅を広くとり、袖ぐりと背中の肩甲骨の部分にゆとりをもたせ、胸から腰にかけて絞りをいれたジャケットに全体的にゆったりと裁断した股上の深いズボンに、丈の短いベストを組み合わせたものでした。

それをショルテの店で働いていたジャケットの職人のシェパードとズボンの職人のアンダーソンが一段と着やすく快適に改良しました。このアンダーソンとシェパードが独立してサビルロウに店を持ったのが、今なお続く、かの有名な『アンダーソン・アンド・シェパード』というテーラーです。


当時のアメリカにおける『ドレープ・スーツ』の特徴は以下のように解説されています。

■上衣
・パッドなしの広い肩
・胸から肩甲骨にかけてはたっぷりとしたゆとりがあり、前身頃はソフトな仕立て
・肩にごく小さなダーツをいれた大きな袖ぐりのティパードスリーブ(徐々に細くなっていく袖)
・ウエストは強く絞り裾廻りはヒップに密着
・型はシングルとダブルがあり、シングルは2つもしくは3つ釦で、ウエストラインの位置の釦はつねに掛けて下の釦ははずしておく。(これは今日でも常識になっていますね)
・ベントの多くはノーベントだがサイドベンツのものもある

■ベスト
・ドレープ・スーツ用のベストは、常にブリティッシュ風のシルエットを出すようにデザインされている
・上衣のシルエットと調和する丈の短いハイウエストのデザインで6つ釦
・一番下の釦は前の裾の開きを強調するために掛けないようにデザインされている(これも現在と同じですね)

■ズボン
・2本の前タックをとった股上の深いシルエットで、タックの量は一番多い部分で3.8センチ
・全体的にゆったりと裁ち、尻廻りにはゆとりがあり、前身も後ろ身も腰からまっすぐに垂れるほどゆったりとしたシルエット
・裾は折り返し付き(ダブル)
・裾幅は22.5センチ~25.5センチ(この当時の裾幅は20.5センチぐらいだったので2.5センチほど広めに裁ってあります)
・ベルトループがついていないのでサスペンダーを使用するのが基本

■生地
・綾織りの無地やヘリンボーン、小紋織のウーステッドが中心
・色味は黒と白、グレーと白、淡褐色と白、茶色の濃淡、グレーがかった青とグレー、青みがかったグレーとブルー….etcなどの多色使いの配合が人気を集めていました


と、まぁ色々細かく書いてみたのですが、一番判りやすいイメージが政治家の方々が着ているどっしりとした品格のあるスーツです。最近は東国原知事や橋本徹知事はモード系のスーツを着用していますが、個人的な見解を言わせてもらえば、モードを否定するつもりは毛頭ありませんが、知事という立場の人にはもう少し格調のあるスーツを着て欲しいなと感じます。


浜松市のオーダースーツ【テーラー新屋】は10年、20年先を考えた時、後悔のしないクラシック(一級品)でいて、かつ古臭く感じないスーツが本当にステキなスーツだと思います。

追伸
お問い合わせが多数ありましたので、また展示会の記載をさせていただきます。

3月1日、2日と浜松市のアクトシティーで春夏柄物展示会をやっております。見学だけでももちろん結構です!もし興味のある方がいましたら
http://www.tailor-shinya.com/mail.html
もしくは
info@tailor-shinya.com
までメールをいただければ、詳細をご連絡いたします。


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テーマ:男性ファッション全般 - ジャンル:ファッション・ブランド

2008.02.23 | Comments(2) | Trackback(0) | スーツ・シャツ

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2008-05-23 金 21:24:04 | | # [ 編集]

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