【トラッド】マドラスチェックのあれこれ
しばらくblogをご無沙汰だったダイスケです。お久しぶりです。
昨年の話になるのですが、名古屋の洋服組合の会合に参加してきました。洋装新聞の編集長が講演されると聞いてこっそりと参加してきたのですが、大変為になりました。
編集長には今年のスーツのラインや2008年に流行の兆しをみせている生地類など、現地の情報をいち早くお持ちで、様々な情報を提供していただきました。
その中でも特に気になった生地があったので、今日はそれについて書いてみたいと思います。
■みなさんは『マドラス・チェック』という柄はご存知でしょうか?
盛夏には定番の生地ですが、どうやら今年もまた流行の兆しを見せているようです。トラッド世代の方にはお馴染みの『マドラス・チェック』ですが、まだ聞いたことのない方へ少し説明します。
マドラス・チェックは、いわゆる『インディア・マドラス』、『マドラス縞木綿』に特有の格子柄の総称です。
流行柄として登場したのは1825年頃からといわれており、最初は主にネクタイの新柄として、ロンドンやパリの社交界で好まれました。
しかし、衣料品としてこの格子柄が使われるようになったのは1880年代に至ってのことであったそうです。
衣料品としてマドラス・チェックが使われることとなったのは、英領インドに駐留する、英軍将校用のスポーツシャツとして登場し、時期をおいて1890年代にアメリカへも伝えられました。
爾来、インディア・マドラスはとりわけ英国系アメリカ人のあいだで好まれるようになりました。
なぜならアメリカでこの布地をいち早く紳士服に採用し、プロモートしたのが『トラッド』の総本山ともいえるべき『ブルックス・ブラザーズ社』だったからです。
今日、『ブルックス・ブラザーズ社』によって有名になったこの服地はトラッドを好む人達にとって盛夏向けの定番アイテムとなっています。
■マドラス・チェックは俗に「布団縞」とも称されているように、実になんとも素朴な独特な味わいをそなえた大柄格子であって、一例として
・藍色ないしは黄土色を基調にした色彩豊かな『ライト・マドラス』
・ピンクやミントグリーンなど新色を配した『ペール・マドラス』
・1960年代前半のアイビー全盛期に流行した『ダーク・マドラス』
・つぎはぎ細工による『パッチ・マドラス』
・さらにはそれを模倣した『プリンテッド・マドラス』
などさまざまなバリエーションがあります。
■また、もう一つの特徴が『泣き』です。
マドラスはインド南東部のマドラス州原産で天然植物染料を使っているため、なんどもクリーニングするうちに色が滲んできてしまいます。これを『泣き』と呼んでアイビーの間では珍重されます。
もっとも、現在手に入るマドラス生地は必ずしもマドラス産の物ばかりではなく、染料も化学製品が使われている為、『美しい泣き』のあるものに出会えることも少なくなっています。
最後に2月4日に発売された『王様の仕立て屋17巻』でもマドラス柄を使ってボウタイとカマーバンドを仕立てた話が載っていました。
テーラー新屋は3月1日、2日と浜松市のアクトシティーで春夏柄物展示会をやっております。見るだけでも結構ですので、もし興味のある方がいましたら
http://www.tailor-shinya.com/mail.html
もしくは
info@tailor-shinya.com
までメールをいただければ、詳細をご連絡いたします。
テーマ:男性ファッション全般 - ジャンル:ファッション・ブランド
2008.02.16 | Comments(0) | Trackback(0) | スーツ・シャツ
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