男のたしなみ服装術【テーラー新屋】 2009年04月

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【イギリス】モヘアの違い【イタリア】

先日、浜松市のフラワーパークへ行ってきたダイスケです、こんばんは。
桜とチューリップ展を開催しており、大勢の人で賑わっていました。

素敵な写真を撮る為に、以前はライカのバルナックⅢfを所有していたのですが、使い勝手の面もありⅢfを手放す決心し、ついにM3を購入してしまいました。
やはり、M3は名機と呼ばれるのに相応しくファインダーのクリアーさやシャッター音の良さに驚きました。
素敵な写真が撮れていればいいなと思います。


閑話休題
日中は随分暖かくなり、今回は春夏物の代表格【モヘア】について考察してみたいと思います。

少し前に『ウールとモヘアの違い』について書きましたが、更に踏み込んでイギリスとイタリアのモヘアに対する考え方や製造方法の違いをご紹介したいと思います。


英国のモヘアとイタリアのモヘアを触った事がある方ならお気づきかと思いますが、随分と触り心地に違いがあります。
英国のモヘアは所謂『シャリ感(風合いを表す言葉で、張りのある清涼感)』と『光沢』に富んでいます。
一方、イタリアのモヘアは『ソフト』で『しなやか』という言葉がしっくりきます。


ではなぜそういった違いが生まれるのでしょうか??


・英国

イギリスのモヘアのメーカーは、織物の欠点や能率の悪さを承知の上でモヘアの持ち味である『シャリ味』と『光沢』をいかに殺さずに作るかを最優先しています。

その為、モヘア糸専用の紡績機械を使うのが伝統的なイギリスの製造方法です。
もう少し紡績機械について詳しく述べれば前紡には「リスター」、精紡には「フライヤー」と呼ばれるものを使用しています。

この製造方法は、毛羽立ちの少ない、弾力に富んだモヘア糸を作るのに適しています。
しかしながら、能率が悪く、あまり細い糸を紡ぐことのできないというデメリットも同時に生じてしまいます。
また、織りの準備段階でもシャットルに工夫を凝らし、モヘア糸に限り「巻き返し」をしないことで毛羽立ちを防ぐ配慮をしています。反面、「巻き返し」の時に糸の欠陥をチェックすることができません。


・イタリア

イタリアでは、モヘア糸も普通の梳毛糸と同じリング精紡で糸にしています。
つまり、特にモヘアだからという特別な意識を持たず、イタリアの服地と同じ感覚でソフトな着心地を重視しています。

しかしながら、リング精紡は構造上、高率混のモヘア糸を紡ぐことは難しいとされ、「フライヤー」精紡と比較するとモヘアの毛羽が出易く、モヘアの『シャリ感』を損なうデメリットがあります。

多くのイタリアのメーカーはシャットルを使わない織機を使用しているので、「巻き返し」の必要がありません。その為、イギリス同様、糸の欠陥がそのまま織物の欠陥となってしまうことがあります。


どうしても製造方法などを書くと専門的になりすぎてしまいますが、英国のモヘア服地とイタリアのモヘア服地とでは、モヘアに対する考え方の違いから、『持ち味』が違うことを理解していただけたらと思います。


最後に付け加えておかなければならない事は、どちらのモヘアが優れていて、どちらが劣っていると比較するのはナンセンスだということです。

モヘアらしい『シャリ感』や『光沢』を好む人であれば英国のモヘアを、モヘア服地でも『ソフト』な着心地を優先したい人はイタリアのモヘアを選び、好みに合った生地を選ぶことが重要ではないかと思います。


浜松市のオーダースーツ【テーラー新屋】にはヴィンテージのDORMEUIL(ドーメル)のトニックやスポーテックスなども秘蔵してあるので、興味のある方は是非お越しください。お待ちいたしております。


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テーマ:男性ファッション全般 - ジャンル:ファッション・ブランド

2009.04.28 | Comments(0) | Trackback(0) | スーツ・シャツ

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